楽団日記

ストリンドベリとチェーホフとゴーゴリと

June 20, 2017

 

 

ひとり芝居の祭典『INDEPENDENT:SPR17』が無事に終わりました。弦巻初のひとり芝居演出となったストリンドベリ作『一人舞台』も、深浦佑太がひとり、舞台に立ち続け2回の本番を終えました。観てくださった方、どうもありがとうございます。

 

長らく観客としては楽しんでも、自分で作る意義や面白みが見つけられなかった「ひとり芝居」というジャンルに、自分が取り組む可能性を見つけられたのがここ数年のことで、その決定だとなったのが今作のアイディアでした。もともと二人の登場人物がいるストリンドベリの台本ですが、セリフは一人しか喋りません。なら、その反応の『なさ』を無人の空間に仮託することで成立させられないか、と言うのがアイディアの始まりでした。

 

それは「なんでわざわざ一人で演じるのか?」と言う問いに向き合うことでした。

自分でやるからには「一人だけど面白い作品」ではなく、「一人じゃないと成立しない作品」にしたかった。その存在理由を見つけるところから始まりました。

 

この6年何度も共同作業を重ねてきた深浦との、新しい取り組みでした。何度も何度も繰り返しながら、少しずつ肉付けが増えていきました。僕の提案が却下されることもあれば、深浦の発案を却下してみることもありました。ですがその時も、まずは体を通して検証しようというのが二人の暗黙の了解でした。おかしなことも沢山やりました。「そこで溶けてみて!」とか。

 

その過程で見つけたものもあります。ただ、これを共有するのは大変だなあと感じてる自分もいます。それはまた次の作品に反映されることでしょう。次の公演に。次のひとり芝居に。いつかまた取り組もうと思います。

 

さて。

 

そんな弦巻は本番を深浦一人に託し(つまり、文字通りの『一人舞台』だった訳です)、サハリンにやってきました。今もいます。航空便の都合で明日まで滞在しています。

目的はこちらの演劇祭に札幌座の一員として参加し、『亀、もしくは…』を上演すること。しかし、渡航直前になってもセットが準備されてるかいまいち分からないと言うハードボイルドな状況でした。

17日の夜サハリンについて、18日の18時には開演です。いくら何度も上演してるとはいえ緊張が走ります。もちろん着いた日の夜は劇場で作業できません。9時に仕込み開始、9時間後開演。

 

ユジノサハリンスクのチェーホフ劇場は所属劇団が2回、シアターZOOで上演を行ったので札幌にもご存知の方が多いでしょう。その劇場で公演するのです。こちらの劇場には専属スタッフがおり、9時に小屋入りするとお揃いのオーバーオールでガタイのいいスタッフさんたちが地がすりを張ってくれていました。

心配していたセットも劇場の保管してる備品で(!)ほぼ日本で上演する時と同じものが立ち上がりました(!!!)。

 

場当たりをして、字幕の調整をして、本番です。

 

ロシアの皆さんはたいそう喜んでくれました。現地の方曰く珍しいくらい笑いが起こり、何度も手を叩く音が聞こえました。

この芝居、僕が扉に潰される場面があるのですが、こちらの劇場にあった扉がトタンを張った重い扉で、本当に潰されるかと思いました。

今回家族連れで渡航した櫻井幸絵さん出演シーンでは、託児の兼ね合いもあり赤子を抱っこして登場する場面も。

終演後のアフタートークも大変盛り上がり、大好評のうちに終演。

(弦巻は参加しませんでしたが、アフターパーティーではこちらの方々が『亀』の一場面を再現してくれたとか。)

しかし、さすがに疲れた。

帰ってぐっすりと就寝。

 

昨日19日はそのチェーホフ劇場のみなさんによる『INCOGNITO(「検察官」作ゴーゴリ)』を観劇。

 

今日はこのあとチェーホフ記念文学館に行ってきます。

 

考えてみると母の生まれ故郷にいる訳で、なんだか不思議な気持ちです。

 

ここから画像集。

後半ロシア紀行みたいになるのはご容赦を。

 

ワタシ、キレイ?  

 

 ロザリイさん完成。

 

 熱心なメイク指導。

 

こんな感じで稽古してました。

  

 一路ロシアへ。

眼下に手売、焼尻が見えます。

 

 飛行機はこんなサイズ。添乗員が怖かった。

 

 サハリンに着きました。

 

ホテルの部屋に歓迎の品々が。演劇祭のパンフレットが用意されてました。

  

 ログハウス風のおしゃれなホテル。

 

 このバンドはUSBになってます!

 

 チェーホフ劇場。我々のポスターも。

 

 同じポーズでパチリ。

 

 早速仕込み開始。なぜか舞台上で上着着用は禁止とのこと。

 

 重い扉。

 

 みんなオーバーオールだと可愛く見えます。

 

 こんな感じに出来上がってきました。

 

 ロビーにはチェーホフ劇場さんのレパートリーが。

 

 シアターZOOでも上演された作品が!

 

 近くの前庭には「犬を連れた奥様」が。

 

 スーパーには日本や韓国のものも。

 

いざ出陣!

  

 櫻井家次男は舞台美術家高田さんと上演中は待機です。

 

 あっという間に終演。ディレクタ−4人でパチリ。
 

 劇場の搬入口。

 

 翌日。ユジノサハリンスク駅前のレーニン広場。レーニン像。

 

 ロシアの教会です。

 

 ロシアの鬱金香(チューリップ)。

 

 マトリョーシカの親分のような櫻井家長男。

 

 

ゴーゴリさんと記念写真。

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