• 弦巻楽団

6人1本勝負


あっという間に今週本番となりました。2年ぶりの新作です。弦巻楽団#30「歌は自由を目指す」。 ぜひローソンチケット(Lコード:12513)や大丸プレイガイドで前売り券をご購入ください。

楽団史上初のホームドラマです。 自由を謳歌した兄と、実家の家業を守ってきた弟。 二人の人生の過去と現在が、嘘と真実が、夢と現実が絡むように進行します。演劇ならではの、観客の想像力を利用(悪用?)するように展開する舞台です。 派手なカタルシスはありません。でも地味かと言われればそんな訳でもありません。鼻歌のように、思いつきで変化する旋律のように物語ること、を意識しました。

今年は冬と夏続けて札幌演劇シーズンで「しっかりとした物語」を再演できることが決まっていたので、そうじゃない作品に挑戦したいと思ってました。いつもの筆致とは違う脚本を意識しました。制作は難航し、稽古場で手探りのように創作は続きました。今も続いてます。 そんな無茶な旅に同行してくれる出演者、スタッフのみんなに本当に感謝です。 そのおかげで、今までやってきた弦巻楽団のどの作品とも、自分の演劇人生においてもどの戯曲とも、違う領域にたどり着けた実感があります。

ここ数作続いていた 『舞台から観客に「何か(例えば、テーマやメッセージ、問いかけ)」を投げかけること自体を疑うこと』は今回も継承されています。 と、同時に前回公演『ユー・キャント・ハリー・ラブ!』のように心が軽くなる舞台、それもちゃんと継続されています。

役者6人だけで、ほとんど身一つの舞台で様々な場所や時代を行き来します。通し稽古を重ねる度にしんどい、しんどい、と言う役者の声が聞こえてきます。それはきっと、場面の変化だけではなく、役としての感情や思考が激しく揺さぶられるからだと思ってます。悲劇だと思ってたら喜劇だった、喜劇だと思ったら悲劇だった。そんな場面が続くからです。その無茶な話法は大きなテーマである自由であること、を目指した結果でもあります。

自由を歌う筈が、不自由に拘泥し、もがきながら積み重ねてきました。その姿がどんな舞台となるか、ぜひ楽しみにして下さい。 


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