楽団日記

歌は自由を目指す旅

小屋入りの、初日の報告もしないまま昨日、終演を迎えてしまいました(いけませんね)、弦巻楽団#30『歌は自由を目指す』。3日間、5ステージのみの公演でしたが、どの回もたくさんのお客様に迎えていただくことができました。特に日曜日は当日券をお求めの方がたくさん来てくださって、とても嬉しかったです。宣伝に関しては個人的な反省が沢山あるのですが、ずっと見てくれている方、応援してくれている方に支えられていることをヒシヒシと感じました。ありがとうございます。 2年ぶりの新作であり、新人公演でもあり、これからいろんな場所で上演出来るような作品にすること、が出発点にはありました。 そして昨年から重要なテーマとなっている「ホームドラマ」を作ること。 そして今までの作品とは違う作品にすること、つまり冒険をすること。 「ホームドラマ」であり「冒険作」の時点で大きな矛盾を抱えているような気がしますが、とにかく、今回もそうした無茶や無謀をかかえて出発しました。ここでいう「冒険」とはジャンルや物語の設定の話ではありません。「ホームドラマ」に似つかわしくない設定を持ち出して新たな「ホームドラマ」を作るのではなく、「ホームドラマ」が従来持つ「ドラマの生まれる構造」を解体し、自分なりの着眼点から再構築すること、そうした意味での冒険です。 今までにないものを作るというのはいつだって困難で、苦しい作業です。書いては消して、稽古しては削って、通しては並べ替えて、と言った作業が続きました。 客演のおなじみの二人には本当に支えられました。めまぐるしく変わる場面や登場人物をしっかりと具現化し、方向性そのものを批評しつつ、いつ

6人1本勝負

あっという間に今週本番となりました。2年ぶりの新作です。弦巻楽団#30「歌は自由を目指す」。 ぜひローソンチケット(Lコード:12513)や大丸プレイガイドで前売り券をご購入ください。 楽団史上初のホームドラマです。 自由を謳歌した兄と、実家の家業を守ってきた弟。 二人の人生の過去と現在が、嘘と真実が、夢と現実が絡むように進行します。演劇ならではの、観客の想像力を利用(悪用?)するように展開する舞台です。 派手なカタルシスはありません。でも地味かと言われればそんな訳でもありません。鼻歌のように、思いつきで変化する旋律のように物語ること、を意識しました。 今年は冬と夏続けて札幌演劇シーズンで「しっかりとした物語」を再演できることが決まっていたので、そうじゃない作品に挑戦したいと思ってました。いつもの筆致とは違う脚本を意識しました。制作は難航し、稽古場で手探りのように創作は続きました。今も続いてます。 そんな無茶な旅に同行してくれる出演者、スタッフのみんなに本当に感謝です。 そのおかげで、今までやってきた弦巻楽団のどの作品とも、自分の演劇人生においてもどの戯曲とも、違う領域にたどり着けた実感があります。 ここ数作続いていた 『舞台から観客に「何か(例えば、テーマやメッセージ、問いかけ)」を投げかけること自体を疑うこと』は今回も継承されています。 と、同時に前回公演『ユー・キャント・ハリー・ラブ!』のように心が軽くなる舞台、それもちゃんと継続されています。 役者6人だけで、ほとんど身一つの舞台で様々な場所や時代を行き来します。通し稽古を重ねる度にしんどい、しんどい、と言う役者の声が聞